「荷物の関税が未納」というSMSは詐欺?
税関や郵便局がSMS、Email、LINEで「リンクから関税を追納してください」と求めたり、ATMでの操作を指示したりすることはありません。本物の輸入税には正式な納税通知書があり、金額も確認できます。「先に支払わないと荷物を受け取れない」「期限内に至急支払え」「非公式リンク」といった内容は詐欺の特徴です。不審に思ったら、まず165へ電話し、リンクを開かず、個人情報、カード番号、SMS認証コードを渡さないでください。実際にネット通販詐欺の被害に遭い、すでに納税している場合は、関税法(關稅法)第17条第5項に基づき、貨物の許可日の翌日から6か月以内に警察の受(処)理案件証明書を添付して、過納税額の還付を申請できます。
最終更新:2026-08-21 | HowBridge編集部 | 根拠:財政部関務署(財政部關務署)の通達・プレスリリース、EZ WAY 易利委の公式運用説明、関税法(關稅法)
よくある税関・荷物詐欺の手口は?
大半を占めるのは次の3つの手口です。いずれも「荷物を受け取る」前に支払いを求めるうえ、必ず正式な支払経路を避けるという共通点があります。
1中華郵政/宅配業者を装う「関税未納」
物流業者を装ったSMSやEmailからフィッシングサイトへ誘導し、クレジットカード番号、個人情報、SMS認証コード(OTP)を盗み取ります。URLには、公式サイトに似せた綴り(文字を1つ増やす、.cc/.topなどの珍しいドメインに変えるなど)がよく使われます。
2幽霊荷物(家宝/高価な贈り物)
ネット上で知り合った相手とのやり取りでよく見られます。相手は荷物を送ったとうそをつき、「関税」「通関手数料」「保証金」を先に支払うよう要求します。送金後は返金されず、荷物も初めから存在しません。
3偽の「税関競売品」を格安販売
税関による売却を装い、送金させる手口です。税関の売却には正式な公開窓口と公告手続があり、ダイレクトメッセージ、SNS広告、個人口座で代金を受け取ることはありません。
4なりすまし通関申告(買っていない貨物が自分名義になっている)
これは金銭詐取だけではありません。悪質業者が他人の身元情報を盗用して通関申告を行い、禁制品や詐欺荷物をその人の名義で輸入します。その結果、税関から確認を求められる可能性があります。これが2026年3月に「事前委任確認」制度が導入された主な理由でもあります(下記参照)。
⚠️ 手口は変わっても、決まり文句は変わりません。どんな話に仕立てられていても、「先に支払わないと荷物を受け取れない」+「期限を切って急がせる」+「非公式の支払経路」の3要素がそろったら、詐欺として対処してください。
なぜ詐欺だと断定できる?
本物の輸入税の手続では、すべての段階に確認可能な正式記録が残る一方、詐欺の手口はその記録をすべて避けるからです。
- 税関による課税には正式な納税通知書がある:正式な輸入税には納税通知書が発行され、申告書番号と金額が記載されます。税関または利用中の物流業者に確認できます。税金が「SMSだけで通知される」ことはありません。
- 公的機関がリンクのクリックやATM操作を求めることはない:中華郵政、宅配業者、税関が、SMS、Email、LINEで追納を通知し、支払リンクを添付することはありません。ATMで「設定解除」「再認証」を求める説明は、すべて詐欺です。
- 本当に税金が発生するなら、まず貨物の存在を知っているはず:通常は、自分が何を購入し、どこへ送ったかを把握しています。心当たりのない荷物について支払いを求められること自体が、最大の警告サインです。
- 正式な手続で急かされることはない:輸入貨物の通関と納税には法定期限があり、「30分以内に支払わなければ返送/廃棄」といったカウントダウンはありません。詐欺師が緊迫感を演出するのは、確認する時間を与えないためです。
3ステップで見破る方法は?
通関実務の知識は不要です。次の3点を実行すれば、ほぼすべての税関詐欺を見破れます。
- 納税通知書を照合する正式な納税通知書はありますか?申告書番号、品名、金額は購入した商品と一致していますか?SMSに記載された電話番号は使わず、税関または利用中の物流業者/転送業者に確認してください。
- リンクを開かず、個人情報を渡さないカード番号、SMS認証コード(OTP)、身分証番号、インターネットバンキングのIDやパスワードは一切渡さないでください。OTPは最後の防御線です。カスタマーサービス、警察、税関を名乗る人物を含め、OTPを聞き出そうとする相手はすべて詐欺です。
- ATMを操作しない税関がATMで「分割払い設定の解除」「重複引き落としの取消し」を求めることはありません。ATMでできるのは送金であり、お金を送り返してもらう操作ではありません。これが最も覚えやすい判断基準です。
正しい確認方法は?
確認方法は3つあり、順に具体性が高くなります。共通原則は、自分で公式窓口を探し、相手が示したリンクや電話番号を使わないことです。
宅配便受取人の実名認証を行う公式APPです。通関業者が申告すると、システムから申告日、申告書番号、ハウス運送状番号、申告金額、貨物品目がAPPへ通知され、項目ごとに照合できます。APPに表示されない「税金の通知」は、あなたの正式な通関情報ではありません。使い方はEZ WAY 実名認証ガイドをご覧ください。
正規業者は納税通知書を発行するか、公式プラットフォームに税額の明細を表示します。自分で保存している公式窓口から連絡してください(公式サイト、APP、以前から利用している公式カスタマーサービスアカウント)。SMSに記載された番号へ折り返してはいけません。
税額に疑問がある場合は、輸入地を管轄する税関に確認できます。税関の正式公告、売却情報、通達はすべて公式サイトに掲載されており、自分で検索して照合できます。
💡 簡単な自衛策として、利用中の物流業者/転送業者の公式APPやURLをブックマークしておきましょう。必ずブックマークから確認し、メッセージ内のリンクからアクセスしないでください。
2026年3月の新制度:事前委任確認はどう身を守る?
2026年3月1日から、すべての簡易申告による輸入速達貨物は、通関申告前に「事前委任確認」を完了しなければなりません。EZ WAY APP上で通関情報が購入品と一致することを事前に確認する必要があり、確認が完了しなければ貨物を通関申告できません。
この新制度の目的は、まさになりすまし通関申告によって違法な規制品や詐欺荷物を輸入される被害を防ぐことです。従来の通関委任は主に紙で行われ、個人情報の保護が不十分だったため、悪質業者が他人の身元を盗用して申告する余地がありました。オンラインでの事前確認に切り替わった後は、あなたの名義で提出される輸入申告書について、本人がAPP上で事前に承認しなければなりません。
- 通関申告前の確認が必要:貨物到着後に通知されるのではなく、通関業者が申告する前に確認通知が届きます。承認しなければ通関申告できません。
- 「申告内容不一致」を選択できる:通知された品目や金額にまったく心当たりがない場合は、申告内容不一致を選択してください。税関がその後調査します。これが、なりすまし通関申告を受けた際の正しい対応です。
- 1つの携帯電話番号に紐付けられる身分証番号は1つだけ:1対1で紐付けられるため、他人があなたの身元で別の登録を行うことはできません。
- 認証方法は2種類:本人名義の電話番号なら通信事業者認証ですぐに完了できます。本人名義でない電話番号、プリペイドカード、特殊料金プランの場合は、身分証画像のアップロードとSMS認証が必要で、審査には約3営業日かかります。
⚠️ 詐欺グループは新制度を悪用し、「事前委任認証が失効しました。こちらから再認証してください」といった文言を使う可能性があります。認証はEZ WAY APP内でのみ行われ、SMSのリンクを通じて行われることは決してありません。このようなメッセージを受け取ったら、スマートフォンに入っているAPPを直接開いて確認してください。
法的根拠:財政部(財政部)はこれに合わせて、海上速達貨物通関規則(海運快遞貨物通關辦法)、航空速達貨物通関規則(空運快遞貨物通關辦法)、通関業者設置管理規則(報關業設置管理辦法)の関連規定を改正しています。
本当に納税が必要なのはどんな場合?
本当に納税が必要な場合には、明確な判断基準と確認可能な記録があります。この表を覚えておけば、ひと目で見分けられます。
| 項目 | 本物の輸入税 | 詐欺メッセージ |
|---|---|---|
| 証憑 | 申告書番号と金額を記載した正式な納税通知書がある | SMSまたはEmailだけで、申告書番号がない |
| 購入したか | 自分が注文した商品と一致する | まったく心当たりのない荷物 |
| 金額の根拠 | 課税価格×税率で計算できる | 端数のない金額だけで、計算方法を説明できない |
| 確認方法 | EZ WAY APP、業者の公式プラットフォーム、税関で確認できる | 相手が示したリンクまたは電話番号からしか確認できない |
| 支払方法 | 正式な納付経路 | ATM操作、コンビニ支払コード、個人口座への振込み |
| 時間的圧力 | 法定期限があり、カウントダウンで急かされない | 「30分以内限定」「本日中に支払わなければ廃棄」 |
📌 よく誤解される点を補足します。課税価格がNT$2,000以下の少額貨物は、関税と営業税が免除されますが、同一人物につき半年で6回までです。NT$2,000は基準額であり、非課税枠ではありません。超えた場合は課税価格全額に課税され、超過分だけが課税されるわけではありません。そのため、「小さな商品なのに課税された」ことだけで詐欺とは限らず、金額と回数を確認する必要があります。
詐欺被害後に納税済みなら、余分な税金は取り戻せる?
取り戻せます。明確な通達上の根拠もあります。個人が越境ECで詐欺被害に遭った場合、財政部(財政部)の通達により、関税法(關稅法)第17条第5項および輸出入申告書申告事項訂正作業規則(進出口報單申報事項更正作業辦法)に基づき、申告書を訂正して還付を受けられます。この点に触れていない詐欺防止記事は少なくありません。
- 期限:輸入貨物の許可日の翌日から6か月以内に、輸入地を管轄する税関へ輸入申告書の訂正を申請します。
- 必要書類(5点):① 個人越境EC詐欺に伴う輸入申告書訂正・還付申請書兼誓約書 ② 越境EC取引書類 ③ 輸入課税証明書類 ④ 原貨物証明書類 ⑤ 警察が発行した受(処)理案件証明書。
- 「課税価格がNT$2,000以下の少額免税貨物」に該当する場合、半年で6回までの輸入免税許可回数に算入されません。詐欺被害のために免税回数を無駄に消費することはありません。
- 輸入申告書の訂正申請には、NT$100の訂正処理手数料が課されません。
🔑 実務上の重要点があります。必要書類の5番目は、警察の受(処)理案件証明書です。つまり、先に警察へ届け出なければ、還付申請に必要な書類を取得できません。被害後に「金額が少ないし、届け出ても取り戻せない」と諦めると、税金まで還付されなくなります。警察への届出は、お金を取り戻すためだけでなく、この証明書を取得するためにも必要です。
別のケース:詐欺ではなく、不良品の交換
詐欺ではなく、商品に不具合があり、メーカーが補償または交換に同意した場合、再送された貨物は関税法(關稅法)第51条第1項に基づいて免税を申請できます。期限は元の貨物の輸入許可日の翌日から1か月以内です(詐欺による還付の6か月より大幅に短いため、注意が必要です)。課税価格がNT$5,000以下で、メーカーが権利放棄を表明し、返送不要となった不良品は、検査、残存価額の評価課税、廃棄時の監視を省略できます。
※ 上記は通達に定められた一般的な要件です。個別案件への適用可否は、輸入地を管轄する税関が実際の状況に基づいて判断します。まず税関へ問い合わせ、必要書類を確認することをおすすめします。
すでにだまされた場合は?
次の3点を同時に、できるだけ早く行ってください。送金阻止のゴールデンタイムは分単位です。
- 165詐欺防止相談専用ダイヤルへ電話する送金日時、金額、相手の口座番号を伝え、その後の対応について案内を受けてください。
- 銀行へ支払停止を連絡するただちにカード発行銀行または振込元口座の銀行へ連絡し、資金保留と支払停止を依頼してください。クレジットカードを不正利用された場合は、同時に利用停止と支払異議申立ても行ってください。
- 警察へ届け出て、すべての証拠を保存する会話履歴、SMSの原文(送信元番号を含む)、URL、振込明細、スクリーンショットを保存してください。被害届を出した後は、必ず「受(処)理案件証明書」を受け取ってください。この書類は刑事事件の手続だけでなく、前節で説明した過納税額の還付申請にも必要です。
注意:詐欺送金は刑事事件であり、警察への届出手続が必要です。取り戻せるかどうかは、資金移動を阻止できたかによります。また、「実際に輸入したが税金を納めすぎた場合」と「詐欺被害に遭った場合」は、異なる2つの法的手続です。適用条文と期限も異なるため、混同しないでください。
よくある質問
公式情報源
- 財政部(財政部)2024年5月27日付台財關字第 1131014492 號函——個人が越境EC詐欺被害に遭った場合の還付規定(関税法(關稅法)第17条第5項)
- 財政部関務署(財政部關務署)2024年5月27日付台財關字第 11310144921 號函——個人越境ECにおける補償品または交換輸入貨物の免税規定(関税法(關稅法)第51条第1項)
- 財政部関務署(財政部關務署)2025年12月17日プレスリリース「なりすまし通関申告対策として、税関は翌年に事前委任確認の全面実施を予定」——2026年3月1日に全面実施
- 財政部関務署(財政部關務署)「宅配便受取人実名認証(EZ WAY 易利委)特設ページ/運用説明」——認証方法、通知項目、申告内容不一致時の処理
- 郵便物品輸出入通関規則(郵包物品進出口通關辦法)——郵便物品の通関および徴税手続
- 中華郵政 EZPost 国際郵便電子通関情報(ITMATT)——国際郵便の正式な電子通関情報窓口
- 財政部関務署(財政部關務署)「新たに公布された関税法令・通達」一覧——関税法に関する解釈通達の公式集約
- 内政部警政署(內政部警政署)165詐欺防止相談専用ダイヤル——詐欺の確認と被害届