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「禁止」と「規制」の違い
台湾の法律の原則は「貨品は自由な輸出入を認めるべきだが、国防・治安・文化・衛生・環境生態の保護または政策上の必要により、制限を加えることができる」(貿易法第11条)というものです。言い換えると、淘宝・拼多多の商品の多くは「絶対に輸入禁止」ではなく、「審査/検査(許可)を経れば送れる」ものであり、書類さえそろえば、または自家用の枠内であれば合法的に通関できます。税関の実務では、次の3段階で管理されています。
- 絶対輸入禁止(Prohibited):誰であっても、どんな方法でも台湾には持ち込めません。発見されれば法により没収され、送検される場合もあります。例:麻薬、許可のない銃砲弾薬、CITES掲載の保護対象の動植物製品。
- 輸入規制/審査または検査が必要(Restricted / Conditional):それ自体は禁止されていませんが、所管官庁の許可・審査を得るか、検査に合格しなければ輸入できません(税則検索では、375・C02・B01・F01などの輸入規定コードが表示されます)。例:医療機器、農薬、検査対象の電子製品、一部の食品。淘宝の転送でもっとも引っかかりやすいのがこの段階です。貨物自体が違法なのではなく、「証明書不足/検査未了」で差し戻されるのです。
- 自家用の検査免除/証明免除の枠内(Personal Use):少量の自家用で、所管官庁が公告した証明免除・検査免除の数量内であれば、輸入許可の手続きなしにそのまま通関できます。超過すると商業輸入とみなされ、追加の手続きが必要です。例:自家用の酒・たばこ、化粧品、健康補助食品。
※「ある商品に証明書が必要か、どの官庁の所管か」は、財政部関務署の「関港貿シングルウィンドウ」でCCC番号(品目分類番号)を照会して表示される「輸入規定」コードが基準となります(下記の審査コード対応表を参照)。本ページの数値は一般的な目安であり、個別のケースは所管官庁の最新の公告が優先されます。
高リスクの禁止/厳格管理 7大カテゴリ
以下の7カテゴリは、淘宝・拼多多の転送でもっとも荷物ごと没収されやすく、送検にまで至ることもある高リスク品です。うち麻薬、許可のない銃砲、模造・権利侵害品、CITES掲載の保護対象製品は「絶対禁止」に、わいせつ出版物や一部の危険物は「許可なしには輸入できない」(許可を得ても条件付き)に該当します。税関に発見されると、税関密輸取締条例により貨物が没収され得ます(第36条=密輸、第37条=虚偽申告/規制回避、第38条=郵便物の不正確な申告)。刑事にかかわる場合は別途送検されます。
1. 麻薬・規制薬物
大麻、覚醒剤、MDMA、CBDオイル(微量でも大麻成分を含むものはすべて禁止)、処方箋のないアヘン系薬剤(モルヒネ、コデイン)。原産国で合法であっても、台湾国内では違法です。
2. 銃砲弾薬・武器
実銃・実弾、改造銃、エアガン(一部)、飛び出しナイフ、スタンガン、ガスガン。モデルガン(玩具)は、樹脂製で発射機能がないという基準を満たす必要があります。
3. 模造品・権利侵害品
ブランドバッグのコピー品、模造スニーカー、無許諾の海賊版書籍、海賊版ディスク、無許諾のキャラクター商品。税関の抜き取り検査で発見されると、一律廃棄されます。
4. 生きた動植物/保護対象種
生きたペット、植物の種子、土壌、保護対象の動物製品(象牙、サイの角、タイマイ、虎の骨)、CITES条約の掲載種。工芸品(象牙の印鑑など)であっても禁止です。
5. 偽札・有価証券
偽造・変造された台湾ドル、外貨、クレジットカード、有価証券。単なる収集や学術研究であっても違法です。
6. 許可のないわいせつ・暴力出版物
出版関連法令の認可を受けていないわいせつな書籍・雑誌、映像・音声、アダルトグッズ(一部の種類)、過度に暴力的な出版物。
7. 放射性・爆発性・引火性のあるもの
放射性物質、花火、爆竹、強い腐食性の液体、加圧された缶入りガス(一部)、水銀を含む体温計、危険化学品。
数量制限/検査が必要な5大カテゴリ
A. 医薬品・医療機器・健康補助食品(食薬署のFコード)
処方薬(医師の処方箋の写しが必要)、健康補助食品/一般用医薬品、コンタクトレンズ(医療機器、TFDAの許可が必要)。輸入規定は F01/F02/F03(衛生福利部 食品薬物管理署)が多いです。
個人の自家用・検査免除の目安:医薬品や錠剤・カプセル型の健康補助食品は「1種類につき12本(箱・缶)、合計36本まで」。超過する場合や商業目的の場合は、規定に従って検査/登録の手続きが必要です。正確な数量は食薬署の最新の公告が基準となります。
B. 食品・生鮮品・肉類
生鮮肉(牛・豚・鶏・羊)は一律禁止、加工肉(缶詰、干し肉)は一部禁止、魚介類(生きたものを含む)は禁止、農畜産品は植物検疫が必要です。
個人の自家用:食品は6キログラム以下で、禁制品を含まず、賞味期限が明確なもの。
C. 化粧品・スキンケア用品
化粧品はTFDAへの登録が必要(商業輸入の場合)で、自家用は同一ブランド・同一品目で12点まで検査免除です。特殊な成分(美容医療レベルの酸類、薬用化粧品)を含む化粧品は、追加の検査対象になります。
D. 電子製品(BSMI管理対象)
充電器、モバイルバッテリー、Bluetooth製品、LED、家電、玩具(電池入り)などは、いずれもBSMIの商品検査が必要です。適合マークがないと差し戻されます。
E. たばこ・酒
酒・たばこにはNT$2,000の免税枠は適用されません(郵便物品輸出入通関弁法で免税に酒・たばこを含めないと明記)。輸入した時点で、関税・酒たばこ税・たばこ健康福祉捐などが必ず課されます。
酒類・たばこ輸入業許可なしで送れる自家用の数量上限(郵便物/宅配便の通関規定による):酒5リットル、紙巻きたばこ5カートン(1,000本)または葉巻125本またはたばこ葉5ポンド。これを超える場合は、先に財政部の酒類・たばこ輸入業許可を取得しなければ輸入できません。
※ これを「旅行者の携帯品免税」と混同しないでください。旅行者の入国時の免税は酒1.5リットル、紙巻きたばこ200本または葉巻25本またはたばこ葉1ポンド(入国旅客携帯品検査税納弁法)で、これは本人が直接持ち込むもので、転送で送るものではありません。
個人の自家用・検査免除枠一覧
| カテゴリ | 自家用の検査免除/証明免除の枠(目安) | 注意 |
|---|---|---|
| 食品(一般) | 6キログラム | 肉類・生鮮品は含まない。植物/食品衛生の規定は引き続き適用 |
| 健康補助食品(錠剤・カプセル) | 1種類12本、合計36本 | 食薬署の輸入規定。同一人・同一品目 |
| 化粧品 | 1種類12点 | 同一ブランド・同一品目 |
| 医薬品(一般) | 1種類12本(箱・缶)、合計36本 | 処方薬は別途、医師の処方箋の添付が必要 |
| たばこ(紙巻き) | 5カートン(1,000本) | 転送/郵便物で輸入業許可が不要な自家用の上限。NT$2,000免税は適用されず、一律で酒たばこ税が課される |
| 酒 | 5リットル | 転送/郵便物で輸入業許可が不要な自家用の上限。NT$2,000免税は適用されず、一律で酒たばこ税が課される |
| BSMI検査対象の電子製品 | 同一型式1点まで自家用の検査免除を申請可能 | 数量が多い場合/商業目的の場合はBSMI検査の手続きが必要 |
※ 上表の健康補助食品/化粧品/医薬品の「1種類12・合計36」は、食薬署の輸入検査でよく用いられる自家用・検査免除の通関の目安(実務値)です。正確な数量・品目、登録の要否は、衛生福利部 食薬署の最新の公告と、関港貿シングルウィンドウでCCC番号を照会して得られる輸入規定が基準となります。酒・たばこの欄は郵便物/宅配便で「酒類・たばこ輸入業許可が不要」となる数量上限(酒5リットル、たばこ5カートン/1,000本)であり、旅行者の携帯品免税枠(酒1.5リットル、たばこ200本)とは異なりますので、混同しないでください。
審査コードと所管官庁の対応(どの官庁の許可が必要?)
好運器(ハオユンチー)の税則検索や、関務署の「関港貿シングルウィンドウ」でCCC番号を照会すると、「輸入規定」欄に一連のコードが表示されます。これは、この貨物を輸入するにあたり、まずどの所管官庁の許可または検査が必要かを示すものです。以下は、転送でもっともよく見かけるコードの対応です(関税協会の会報第86号「輸出入規定と各所管官庁の対応表」をもとに整理。正確な意味はシングルウィンドウの最新の公告が基準となります)。
| 輸入規定コード | 所管官庁 | よくある転送品の例 |
|---|---|---|
| C01 / C02 | 経済部 標準検験局(BSMI) | モバイルバッテリー、充電器、Bluetoothイヤホン、LEDライト、玩具、家電(検査対象商品) |
| 375 | 労働部 職業安全衛生署 | 電動手工具など職場で使用する、型式検証の対象となる機器 |
| B01 | 農業部 動植物防疫検疫署 | 植物、種子、動植物成分を含む品(検疫が必要) |
| F01 / F02 / F03 | 衛生福利部 食品薬物管理署(TFDA) | 食品、医薬品、化粧品、医療機器、健康補助食品 |
| 602 | 国家通訊伝播委員会(NCC) | 無線周波数を用いる携帯電話、Wi-Fi/Bluetooth機器、トランシーバー |
| 463 / W01 | 財政部(酒・たばこ輸入/酒類検査) | たばこ、酒(自家用で上限超過の場合は輸入業許可が必要) |
| 362 / 363 | 内政部 警政署(一部は国防部) | 銃砲弾薬・刀剣類、警察装備類(多くは禁止/厳格管理) |
※ コードが表示されても「送れない」という意味ではなく、「その官庁の許可/検査書類をそろえれば送れる」という意味です。証明書の要否や、どのコードに該当するかは、必ずシングルウィンドウで実際のCCC番号を照会した結果と、所管官庁の最新の公告を基準にしてください。
実際の没収事例5件
事例1:CBDグミ(米国での代理購入)
お客様が米国から代理購入したCBDグミ30粒(1粒25mg)。米国では合法ですが大麻成分を含みます。税関は発見後、ただちに廃棄したうえで刑事局への出頭を通知し、あわせて代理購入業者も調査対象となりました。
事例2:拼多多のLV模造バッグ
お客様が拼多多でRMB99の「LV二つ折り財布」を1点購入。税関の抜き取り検査で模造品と確認され、ただちに廃棄。お客様はNT$450(商品+送料)を損失しました。販売店は責任を負いません。
事例3:上限超過の健康補助食品(日本での代理購入)
お客様が親戚と分けて使うため、日本からフィッシュオイル60本、グルコサミン40本を代理購入。税関は、自家用の検査免除枠(1種類12・合計36本)を明らかに超え、商業的性質があると判断し、食薬署の輸入検査の追加手続きを求めました。応じない場合は荷物ごと差し戻し(送料は自己負担)となります。
事例4:中国本土のレトルト鶏むね肉ギフトセット
お客様が運動時の栄養補給用に、淘宝でレトルトの鶏むね肉ギフトセット(10パック、合計800g)を購入。税関は「検疫を受けていない家禽の加工品」として一律廃棄し、農業部へ通報のうえ管理対象としました。
事例5:象牙の装飾が付いたペット用品
お客様がアフリカから、象牙の装飾が彫り込まれたペットの首輪を代理購入。税関はCITES条約違反と判断し、荷物ごと没収したうえで、保護対象製品の密輸として内政部 警政署へ通報し捜査に付されました。
合法な代替策
日本の和牛や中国本土の豚肉が食べたい?
生鮮肉や家禽の加工品は輸入禁止です。台湾国内のスーパー(家樂福、Costco)には、日本から輸入された和牛やイタリア産ハムなど合法的な入手ルートがあります。価格は20〜30%高くなりますが、合法で新鮮です。
正規品のブランドバッグが欲しい?
拼多多/淘宝の模造品を避けて、次の方法に切り替えましょう:① 台湾のデパートの直営店(もっとも安全)② 日本の免税店から船便(正本の領収書付き)③ Vestiaire Collectiveなどの中古ブランド品プラットフォーム(鑑定書付き)
米国・日本の健康補助食品が欲しい?
1回の転送につき36本を超えないよう小分けにして送りましょう。または、すでにTFDAに登録済みの同じブランド(Costcoやワトソンズに多くあります)を選べば、米国・日本との価格差は20〜40%ありますが、通関は100%合法です。
化粧品を大量に転送したい?
同一品目は12点以下なら自家用として、超える場合は商業輸入(TFDA登録が必要)として扱います。詳しくは 化粧品を台湾へ転送する完全ガイドをご覧ください。
淘宝で台湾に送れないものに関するよくある質問
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